マルサス人口論

人口は鼠算的に増えるが、食料は足し算でしか増えない。という論理がマルサスの人口論です。

この理論では以下の2つの条件を前提としています。

  • 人は子供を作る
  • 人は生存のために食料を必要とする

「人口の増加>食料の増加」であるため、このまま行けばいつか食料不足になるだろう。更に、人口が増加し続けたらあるブレイクポイントで病気の流行、餓死、資源不足からの戦争などで淘汰されるだろう。過剰に増えた人類はやがて淘汰という不幸が待っていると読み取れました。

この理論を別の切り口から見ると、限られたパイを奪う人数がだんだん大勢になってくる状況を説いています。物理的な価値の源泉は地球上の面積に依存するため、人口が増えるほど、一人あたりが享受できる価値(地球上の資源)の分け前が小さくなり、結果的に全体が貧しくなります。単なる食糧問題に対する啓発として捉えられる場合が少なくないようですが、他の経済学にも応用が利く理論です。

70億人で分け合っていた資源を100億人で分け合うことになれば、資源の希少性が相対的に増して物価が高騰する一方、人口増加によって仕事の働き手が増えるため労働賃金が下がります。資本家は高騰した物価により利益が増え、相対的に労働賃金が安価になり多くの労働者を使う事ができるが、労働者は同じ賃金で働き続けることになり、富む者がより富み、貧しいものがより貧しい生活を強いられることになります。

個人的には以上のように読み取れたのですが、文章が比較的難解な表現のため、解釈違いもあるかと思われます。
しかし、現実にそのような世の中の流れにはなってきています。世界的にも貧富の差は開く一方であり、耕作技術の飛躍的な向上により人口が増加傾向ではありますが、物理的な限界はいつか来るでしょう。

現実的な問題を例に挙げると、日本では少子高齢化が進み人口減少の傾向がありますが、世界的に見ると人口減少は日本を初めとする幾つかの国でしか起こっていない珍しい現象であり、実は全世界の約9割の国で人口が増加しています。wikipedia

以下は時系列で人口増加を表す動画ですが、動画終盤のグラフを見るとほぼ横ばいで緩やかな上がりだったのが1700年くらいから徐々に上向きになり、世界大戦後にほぼ直角に上向きで増えています。

世界人口が10億人に達するには20万年かかったが、70億人に達するまでは200年しかかからなかった。2055年には100億人を突破する試算です。恐ろしいですね。マルサスの理論で行けば、やがてなんらかの淘汰による不幸が訪れるでしょう。

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