最近知ったのですが、傷口は消毒しない方が早く治るようです。どうやら15年以上前から言われてる事らしいですね。

 「創傷は消毒しない」夏井氏、登場【臨床道場】

現在の常識的には傷口の処理は水道水で洗った後、オキシドールやヨードチンキをつけて消毒をしてから絆創膏を貼ったりガーゼ・包帯などで処置をするでしょう。しかし、実際は単純な外傷であれば消毒はしない方が早く治るそうです。

石鹸などで傷口を良く洗って、消毒をしてしまうと、常在菌までも殺菌し、脂腺の分泌物を洗い流してしまい、皮膚のバランスを崩してしまいかえって化膿してしまう場合があります。

一昔前から”3倍早く治る”という絆創膏が発売されていますね。これは従来のガーゼ+テープと違ってウレタン樹脂製であり、機能としては、傷口から分泌される滲出液を吸い取りながら水分バランスを調整し、傷口を保護しながら治癒力を最大限に高めるというものです。高級品なので今まで手を出してこなかったのですが、先ほど購入しました。

おもしろいことに、この絆創膏の注意書きには「殺菌・消毒剤、軟膏などとは併用しないでください。傷を水道水などでよく洗ってください。」と書かれています。3倍早く直すためには消毒してはいけないということです。

製品として売られているものに「消毒しないように」と書かれていることと、通常の絆創膏よりも治りが早いというレビューが多いこと、それらが消毒不要説のエビデンスと言ってもいいのではないでしょうか。