三つの先

武道界では、攻撃のタイミングとして「先の先、後の先、対の先(ついのせん/たいのせん)」などと言われる事がありますが、この言い回しのソースは宮本武蔵の「五輪の書」にあるようです。そこで、岩波文庫から出ている五輪の書を購入して読んでみたところ…

なんと五輪の書には「三つの先」について、「先の先、後の先、対の先」とは書かれておらず、「懸の先」「待の先」「体々の先」と書かれていました。現在はそれが転じて「先の~」「後の~」「対の~」と言われるようになったようですね。

「懸の先、待の先、体々の先」と「先の~、後の~、対の~」

個人的には前者と後者では意味がまるっきり違ってしまうような気がしています。本家である前者は”懸と待”つまりアクティブかパッシブかという状態と”~の先”という時間軸の2つを表していますが、後者は時間軸しか表せていません。

指導の場では”懸と待”から説明するより、時間軸の説明だけで済ませたほうが都合がいいからそう言われるようになったのか、はたまた偉い指導者が懸の先を”先の先”と聞き間違えてそれがスタンダードになってしまったのか分かりませんが、五輪の書の中で語られている三つの先にはもっと深い極意が載っていました。

ファイル・ロケーション: 合気道

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