焚火の知識

火を得るために必要な3つのもの

火口
種火で簡単に着火できるもの。杉の枯れ葉、白樺の樹皮、ススキ、麻紐、腐った木、おがくず、鳥の綿毛、等。

焚き付け
火口を大きくして燃料に着火させるためのもの。松ぼっくり、小枝、フェザースティック等。松ぼっくりは油分を含んでおり、更に燃えやすい形状をしている。フェザースティックとは木の枝をナイフで削って鳥の羽の様に立てた物。

燃料
長く燃焼させるための大きめの薪。クヌギ、イヌシデ、ケヤキ、ヤマザクラ、スダジイ、アラカシ、シラカバ、ヒノキ等が適している。松は油を含み着火しやすいが煤ばかりでる。基本的には枯れ木なら何でもいい。生木は乾かす必要がある。

発火法

マッチ・ライター
入手しやすい一般的な火種ライターが一番オススメ。

メタルマッチ
マグネシウムの棒を金属のストライカーと呼ばれるもので擦って火花を飛ばすもの。水に強い。

バッテリー(1.5V電池でも可)
スチールウールやガムの包み紙などにショートさせると火が起きる。

レンズ
晴れた日差しの強い日であれば、光を集めて火をおこせる

その他にヒミゾ式,ノコギリ式,イトノコ式,キリモミ式,ヒモギリ式,ユミギリ式,マイギリ式などがあるが、環境によっては火をおこせないし、技術を要するうえ、マッチ一本すら装備せずに山に入ることはまずありえないため省く。

燃焼の知識

燃焼に必要な要素として可燃性物質酸素引火点以上の温度の3つがある。

薪が火で暖められると100℃~200℃前後から炭素の分解が進み一酸化炭素、水素、炭化水素などの可燃性ガスが発生する。そのガスに約260℃で引火すると赤い炎が上がる。メラメラと燃えている状態はまだ薪自体が発火しているわけではなく、薪から発生したガスに引火している状態である。300℃から薪に火がつき始め、炭化が始まる。600℃以上になると薪自体が炎を上げる。700℃で炎のない赤熱燃焼になる。いわゆる炭が熾きた状態である。

よく焚き付けで薪に着火させるときに扇ぐ人が居るが、あれは間違いで、せっかく薪から発生したガスが拡散して余計につかなくなってしまう。また、仰ぎ方を間違えている場合も多い。炎は下から吸気し、上へ熱とともに排気をしている。上から扇ぐと窒息して火の勢いがなくなってしまう。

空燃比といって燃えやすい空気とガスの比率が存在する。空気が少なすぎると煤ばかりの黒っぽい煙が出て、空気が多すぎても燃焼しづらい。扇ぐという行為は燃焼の様子を見て空気が少ない場合にのみ行うべきである。空気の流れを意識して薪が組まれていれば扇ぐ必要になることはあまりない。

薪の組み方

以上の知識を踏まえた上で薪を組んでいく。まずは火口と焚き付けを置いてその上に薪を組む。基本的な組み方は以下の通りだが、状況に応じて変形させていく。炎の挙動が理解できていれば環境に応じて最適な変形型が組むことができる。

合掌型・閉じ傘(ティーピー)
立てかけるように木を組んでいく形。着火性が高くそこそこ効率がいい。

井桁
キャンプファイヤー型。着火性は高くそこそこ効率がいい。

三角
井形を三角にしたバージョン。煙突効果によって炎が上がる。風に強い。

星型
三角を互い違いにしたバージョン。着火しやすく吸気効率に優れよく燃え上がる。すぐに燃え尽きてしまい実用的ではない。

合掌型・開き傘
山形をつぶしたような、ヒトデの様に薪の先を近づけて置く形。ゆっくりと燃やすことができる。

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