すっかり法神流にはまっています。観光がてら法神流発祥の地と中澤兄弟の村へ行ってきました。
法神流は形式にとらわれ、肉体を鍛錬するにとどまる「お座敷剣法」ではなく、時には肉体の一部も武器にする実践的剣法である。(群馬剣道史 H.10.3.30)
金山宮
車をしばらく走らせているとこのような「兵法 法神流剣術発祥之地 深山入口」という石碑を見つけた。
しばらく細い道を進むと、やはり細い入口があった。下に道があることを信じて坂を下ると、車数台置けるスペースがあった。
二つ鳥居がある。金山宮は左の鳥居。
右の八幡宮/八坂神社の横には新法神流伝来碑がありました。
階段を上がります。
拝殿が現れるがここではない。
階段を上ったらまた鳥居が現れた。鳥居の先には先が見えないほどのながーい石段が。。。
一直線に伸びたでこぼこしたいびつな階段を登るにはいつも以上に神経を使う。脚を踏み外したら一番下まで勢いよく転がって行くだろう。なんて考えて振り返ると足がすくむ。
登る事数分。あともう一息。
351段だそうで。自分が住んでいるところよりも標高が高く空気が薄いためいつも以上に息が切れた。ここがあの金山宮か。
大きな木刀が掛けられていた。
法神流養武館道場跡地
法神流といったら、中澤兄妹を忘れてはならない。法神流養武館道場は中澤家が三代に至るまで開いていた法神流道場で、兄妹は新徴組隊士として江戸で警備の任についた。
園原ダムの東にある集落のメインストリートを走っていると法神流養武館道場跡地の石碑が現れる。
石碑にはこうある。
法神流 養武館道場跡地
大正初期 焼失初代 中澤孫右衛門
二代 中澤貞祗
三代 中澤栄太郎親・子・孫・三代に渡り道場を開き、琴もここで剣を習い、江戸時代末期に貞祗と琴の兄妹は、新徴組隊士として江戸市中警護を実施した
中澤兄妹の墓
法神流の兄弟の墓がある。兄の墓には人名がびっしりと彫られていた。門弟の名?
隣には妹・中澤琴の墓が控えめに佇んでいた。何故か中澤琴の墓は2016年11月に作られるまで存在しなかった。
中澤琴を描いたNHKドラマ「花嵐の剣士 ~幕末を生きた女剣士・中澤琴~」(2017年)ではエンドロール中に中澤琴役の黒木メイサが兄の墓に花束を手向けるカットが入っています。