山岳遭難事故の統計から防止策を考える

登山・キャンプ 0 Takuya Kobayashi

警視庁が公開している山岳遭難事故の統計を参考に、山岳遭難リスクを最小限にするための努力を考えてみます。

参考:令和2年における山岳遭難の概況(統計データ)

山岳遭難のパターン

山岳遭難のほとんどは「道迷い」「転滑落」「病気」「疲労」の4つで、全体の86.8%を占めます。

道迷い 44%
転滑落 29.5%(転倒:13.8% 滑落:15.7%)
病気  7%
疲労  6.3%

「転滑落」は道迷いによって安全な登山道を外れたことや精神的な焦りが要因の可能性もあり、「道迷い」の割合は数字よりも多いのではないかといわれています。ちなみに、羽根田治先生の遭難シリーズを全て読みましたが道迷いからの転滑落の例が結構見られました。

山岳遭難者の年齢層は、年齢とともに比率が増して行き、60代以上が50.1%を占めます。

山岳遭難者の死亡・行方不明率

令和2年の遭難者2,697人のうち、死亡・行方不明の人数は278人。

遭難者全体の10.3%が死亡または行方不明になっています。

これが単独行になると15.8%と1.5倍以上になります。

山岳遭難を防止するためには

山岳遭難の発生要因としては次の事が挙げられます。

  • 天候に関する不適切な判断
  • 不十分な装備
  • 知識・経験・体力不足
  • 無理な計画

身の丈に合った的確な登山計画と万全の装備、地図読みとGPS機器によって現在地を把握することで、
道迷いと転滑落を防ぐことができれば、73.5%の遭難事故は防げます。

山での死因は主に、外傷発病低体温症の3つと言われています。外傷に対応できる救急キットを備え、普段から体調を整え、高性能な防寒着とツェルトを携帯すれば、死亡リスクを抑えることができます。

それに加え、ココヘリJROなどに加入することによって死亡率を限りなく低くすることができると思います。

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以上